太陽を全身に感じながら海辺でアペリティーボを楽しむ南イタリアの島、カプリ。島を散策すると、さわやかなレモンの香りが広がる。鮮やかな黄色に美しく青い海は、まさに南イタリアを象徴させるコントラストだ。島の玄関口マリーナグランデもカラフルな建物やボートが並んでいて、南イタリアらしい陽気なリズム。小さな船を覗くと、船乗りが話しかけてくる。気のいい船乗りたちと青の洞窟に行くのもワクワクしてくる。
賑やかな音楽と明るく元気な人々が出迎える場所、それがカプリ。
初代ローマ皇帝が別荘を建てたことから始まるリゾート地カプリ。この島には歴史的な美術品が多く存在する。美術館ヴィラサンミケーレではローマ帝国時代の美術品や調度品がコレクションされているが佇まいは美術館というより王族の別荘のようで、ここを訪れたとき、つい当時の優雅なバカンスを想像してしまい興奮が止まらなかった自分がいた。
気心知れた友人と港のテラスで1日中アペリティーボを楽しむ。島特産のリモンチェッロを食前酒にカプリ発祥のサラダ「インサラータ・カプレーゼ」を頬張る。美味しいビールやワインはイタリアにはたくさん。イタリア流の楽しみ方で肩肘張らずついつい飲み過ぎてしまう。明日はビーチでのんびり過ごすから、今日は大好きな仲間達と素敵な夜を過ごしたい。
カプリ滞在のハイライトは満場一致で青の洞窟。海と太陽の光が織りなす幻想的な紺碧の世界。洞窟内は暗く青い海で神秘的な輝きに満ちていて心がときめくと同時にイタリアの海の美しさを感じてしまう。この青御洞窟に行くだけでもカプリ島に行く価値はある。絶対ある。また南イタリアを訪問した際はカプリ島ははずせない。